【さまよえるスコス展】
 


■■■■■ スイスにやって来た。 ■■■■■



 「文房具と旅をしよう」ではスイス・エルコのコーナーに統合されていましたが、スイスのページも当初検討されていました。スイスではエルコ工場を訪ねる為にバーゼルを訪れていたのですが、ちょうど同じ時期にバーゼルで有名な時計の見本市があり、どこのホテルも満室。そして、どこもビックリ価格。ホテルの人に聞くと、スイスの遠く離れた街まで行かないとホテルはないらしく、せっかくここまで来てまた電車に乗ってどこかに向かうのはしんどいので、どうしようと悩んでいたらタクシーの運転手がホテルを知っているというのでそこに向かいますが、やはりそこも満室。仕方がないのでまた中央駅に戻ることにしますが、もう手元にスイスフランの現金がないので帰りはトラムで戻ります。トラムも中央駅の中心まで行かないようなので、乗車するお兄さんにどこで降りたら良いのか聞きますがイマイチよくわかりません。中央っぽい賑わいになって来たら、とりあえず下車して歩いて中央駅に向かいます。またホテルの空きがなかったら大変なので、駅の公衆電話から電話帖を開いてホテル欄を上から下に片端から電話することにしました。ここまで来たら執念です。そうすると、一室、空きがあるというホテルを見つけたので予約し、ATMでお金を下ろして再びタクシーで向かいます。そのATMでもお金を受け取る前に機械の中に戻っていってしまう早業トラブルがありました。シティバンクに電話して問題解決してもらいましたが大混乱の一日でした。このスイスの一日は寒空の夜を野宿しないと行けないのか?お金が引き下ろせなくなってどうなるのか?それともあの早業機械自体が詐欺マシーンなのか?など考えられるマイナス案件の数々を想像しつづけて、旅行はホテルを必ず予約して行かないと怖いことを肝に銘じたのでした。そんなトラウマの初スイスだったので「スイスにやって来た」はお蔵入りとなりました。ホテルに着くと無事チェックイン。そうするとホテルの扉がチャリンと開いて漫画に出てくるようなシルクハット被ったお金持ちそうな紳士(バットマンのミスターペンギン)がやって来て、「空き室があるか?」とホテルマンに聞くものの、空き室はなく、出ていきました。私はその紳士が現ナマでホテルマンを買収してしまい、再びホテルなしになるのではないだろうか?っと恐れおののいておりました。

 スイス・バーゼルはスーパーが生協の「MIGROS(ミグロ)」ともう一つ、「COOP」みたいなのがあって、その2社ばっかりのスーパー勢力圏でした。ミグロはデザインもステキでフォントと商品内容がシンプルにわかるパッケージでとてもカッコよかったです。ミグロの紙製品もエルコで生産されていました。

 顔のカタチの両面テープは引っ張るとひょっこりスマイルが現れてとてもかわいいです。小さなメモ帳も鉛筆とシャーペンのイラストが鬼かわいいです。色合いもステキ。



 エルコのページはP.121-P129 に記載があります。エルコでは昼間からお酒を飲み、ハムを食べて工場見学しました。事務所にはスケルトンのiMAC が並んでいてとてもカッコよかったです。(P.127)エルコ製品のデザインも本当にシンプルでカッコ良く、また紙の品質も世界で一番良いのでないだろうか・・・というぐらい品質が高いです。また、エルコは商品を輸入した時は唯一、箱がキレイでオサレで良い香りがしました。世界各国から多くの輸入物を取り扱ってきた私たちにとっても輸入の箱から清々しい香りがしたことがあるのはエルコ貨物オンリーです。普通は汚い外箱と共にもっさりと商品は輸入されてきます。当時はまだまだ手紙の需要も大きく、みんなそれなりに手紙を書いていました。



 その他、スイスグッズはP.119-P120 に記載しています。Made in Switzerland の響きはとても良いです。

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